Macでねとらじ(初級編)

前々からやろうと思っていた、Macネットラジオをする方法を説明します。
ネットラジオ界では一日の長がある、Livedoorねとらじを使って配信する方法です。
初級編ということで、この章で出来ることは他のブログなどでも紹介されていますが、最初は僕もそれらを踏まえて配信していました。
その上で、僕が気づいた点などをからめて、再構築します。
僕自身、はてなハイク上で、ハイクユーザー向けに配信をしています。記述内容もハイカー向けになりますので、はてなユーザーやハイカーでない方は、適宜読みかえて参考にしてください。
なおこの初級編で目指すのは、マイクからトークの音声を流すという、ごくごく初歩的なところまでです。

ハードウェアの準備

必要なもの

  • Mac
  • ヘッドホン

まあ、当然ですね。最近のMacは全機種マイク内蔵だそうです*1。僕自身はMacBook 1.83GHzを使っていますが、これの内蔵マイクは非常に優秀で、かなりキレイに音声を拾ってくれます。初級編については、内蔵マイクで事足りるので、このまま進めます。
ヘッドホンは安物でいいです。インナーイヤータイプでも。要は自機から出る音を内蔵マイクが拾わないようにするためです。これをしないと、トークバックという現象が発生し、自分の声がやまびこや輪唱のようになってオンエアされてしまいます。

ソフトウェアの準備

必要なもの

順を追って説明していきます

Mac OS X

当然ですね。使用するアプリケーションが要求するバージョンを用意しましょう。今後アプリがバージョンアップするにつれ、要求されるOS Xのバージョンも上がって行くと思うので、ここではOS Xのバージョンは特に指定しません。
とりあえず最新版か、その小数点1つ前なら大丈夫かと思いますが。
僕自身はOS X 10.5.6です。

LadioCast

オーディオのミキシングと、オンエアを送出するアプリです。

libmp3lame.dylib

音声をmp3に圧縮するコーデック? です。僕もよく判ってませんが、僕の場合必須でしたので、入れてます。
LadioCast自体はオンエアのコーデックをmp3とAACから選べますが、僕の場合AACはリスナーさん側でうまく聴けなかったようなので、必然的にMP3の選択を強いられました。

設定

Mac OS X - システム環境設定


サウンド→入力→内蔵マイク
実際に何か喋ってみて、メーターがふれるか確認しましょう。普通に喋ってみて、メーターが右端に届くようであれば、音が大きすぎる、ということです。入力ボリュームのスライダーを左にずらし、いい感じに調整しましょう。

LadioCast


まずは左側から。

  • 入力1→内蔵マイク MainをON AUXはOFF
  • 入力2→N/A MainもAUXもOFF*2
  • 入力3→N/A MainもAUXもOFF
  • メイン出力
    • Main→内蔵出力
    • AUX→N/A

これで、音声入力の準備はOKです。次に、オンエアサーバーとなる、ねとらじサーバーとの通信に必要な設定をします。それがスクリーンショットの右側。
設定を始める前に、Livedoorねとらじのサイトを確認しましょう。


Livedoorねとらじには、オンエア用のサーバーがいくつかあります。オンエア前にここを確認し、なるべく混雑していないサーバーを選びましょう。
なお、サーバーを変えると、リスナーに教えるURLも変わってきますので、基本的にオンエアのURLはその都度変わるものだと考えておいたほうがいいでしょう。リスナーにもそう伝えておくべきです。
では設定。

  • 接続
    • サーバーアドレス→std1.ladio.netなど(自分がオンエアで使用するサーバーのアドレスを入力)
    • ポート→8000(これも、自分の使用するサーバーのポート番号を入力)
    • マウント→好きな半角英字(分かりやすく言えば、ID名のようなもんです。自由に決めてください)
    • ユーザー→source(絶対にsourceと入力)
    • パスワード→ladio(これも絶対にladio)
    • 文字セット→Unicode(UTF-8)もしくはShift-JIS(どちらでも、、、後述)
    • 放送名→ご自身の番組名を自由に入れましょう
    • ジャンル→これも自由に
    • URL→実況掲示板などのURLを入力
    • 説明→番組の内容を説明しましょう
  • エンコーディング
    • フォーマット→MP3(詳細後述)
    • サンプルレート→22050(この前後でも可。44100がCD並の音質ですが、数字が大きすぎるとプリバッファ*3が発生しやすくなります)
    • ビットレートモード→平均(可変でも問題ないかも)
    • ビットレート→48(24〜64あたりで。数字が大きくなると音質が良くなりますが、プリバッファが発生しやすくなります)
    • クオリティレベル→可変の時に有効になるみたいですが、うちでは可変使ってないので、、、
    • チャンネル→Mono(しゃべるだけならモノラルで)
  • メタデータ
    • 文字セット→Unicode(UTF-8)かShift-JIS(これも後述で)
    • 曲情報→デフォルトでは「LadioCast 0.8.1」となってますが、まあそのままでいいでしょう。
文字セットについて

リスナーさんはWindows Media PlayeriTunesでオンエアを聴いてくれるわけですが、このアプリに曲の情報などが表示されるわけです。ここで文字コードを適切に設定してやらないと、リスナーさんのアプリ上で文字化けします。
ただ、問題なのは、WindowsMediaPlayerはShift-JIS、iTunesUTF-8なんですね。つまり、どちらかしか設定できない以上、どちらかのアプリでは必然的に文字化けしてしまうんですね。
まあ昨今はiTunesWindowsでも普及しているようなので、個人的にはUTF-8に設定しています。
ちなみに、オンエアを開始すると、Livedoorねとらじの番組表に自分の番組が掲載されますが、そこはUTF-8でもShift-JISでも、自動的に変換されるようです。

URLについて

Livedoorねとらじの番組表には、関連URLという項目があります。主な使われ方は、実況掲示板へのリンクです。これは、その放送を聴きながら、リスナーさん達、時としてオンエア者も交え、掲示板で半チャット状態のコミュニケーションをするものです。ねとらじでは、したらばの掲示板がよく使われるようです。
僕はハイクユーザーですので、自分のハイクページへのリンクを貼っています。ハイカーがLivedoorねとらじで配信する場合は、実況はハイクのキーワードページか、オンエア者のハイクidページでするのが一般的になっています。

ハイクでの実況については、いろいろややこしい問題があったりしますが、それについてはまた別の機会に。

放送を開始する

【接続する】というボタンを押します
数秒後に放送が始まります
まあ、何かしゃべっていきましょう

告知する

オンエアが始まったら、リスナーさんに告知しましょう。
オンエアURLを告知するわけですが、肝心のURLは、

です。当然、全部半角英数ですよ。
これを聴いてほしい人たちに教えるわけです。

うまくオンエアできているか確認する

こればっかりは自分では確認できないので、他の人に確認してもらいましょう。
ハイクユーザーなら、ネットラジオ部か、急募などにオンエアURLを書き込み、うまくオンエアできているか、検証してくれる人を募りましょう。

放送を終了する

再度【接続する】ボタンを押します
終わります

おわりに

どうですか? 簡単でしょう?
LadioCastは一旦設定した箇所は、アプリを終了しても記憶しているので、次回からはサーバーの設定を変更することが無ければ、【接続する】ボタンを押すだけでまたオンエアが出来ちゃいます。
ねとらじ初心者ハイカーの方は、拙エントリもご参照ください。

*1:違ったらゴメンナサイ

*2:スクリーンショットはMainがONですが、、、汗

*3:リスナーが聴いている途中に、瞬間的に放送が途切れること