美しいもの

先日、後輩に「あなたにとっての美しいものとは?」って聴かれた。まあその子もアート系ぶった子なんだけどさ。
結局僕は「線が構成するもの」と答えた。以前にも同じようなことを聞かれて「女体」とか答えていたような気もする。まあ、女体だって線で構成されているから美しいのだけれども。
逆に彼女は、色彩と答えた。なんか、そこからして僕と彼女との間に隔たりがあるように感じる。僕は色彩はわりとどうでもいいエッセンスだと思う。昔から図工や美術の時間で色塗りは嫌いだったことが関係しているのかどうかは知らないけれど、色に関しては割合どうでもいい。最近Photoshopを弄っていても、わりとモノトーンで解決すること*1が多いのだ。まあ、モノトーンというだけで、そこに色があることにはあるんだけど、そのグラデーションだけで満足してしまう。もう少し譲っても、ツートーンぐらいか。
僕は色に優劣があるとは思わない。TPOにあわせた色というものは存在するが*2、基本的に善し悪しは無いんじゃないだろうか。明度によって色の順位づけがされるのならまだわかるが、色相で優劣は絶対につくはずがない。
翻って、線である。線そのものにも優劣はないが、それらがいくつも組合わさって構成されると、話が違って来る。誰でも漫画の絵の上手下手が解るように、線は絶対的なもののような気がする。
あくまで気がするだけであって、そこはいまひとつわからない。線の持つ力というものに関しては、科学的に発見されてもおかしくないような気がするんだけども、その辺はどうなんだろうか。

*1:というよりも、モノトーンで解決してしまおうと思ってしまう

*2:しかし、それはわりと明度に関係することのように思われる