SNSとは一体何なのか

前々から思っているのだが、SNSソーシャルネットワークサービス)*1とは一体何なのか。丁度良い感じのエントリを発見したので、レスポンスしてみたい。

本当に正直に言うと、なんでソーシャル・ネットワーク・サイトが流行っているのか全然わかんないのだ。時代に取り残されてるのかしら?

じゃあナゼblogやってんだ? ってーと、これもワシにとってコンテンツはどうでもよくて、「見て楽しめるじゃん」が第一。2つ前のエントリーでちょっと他のクール・サイト(site or sight?)を紹介したのだけれど、オリジナルのカッチョイイサイト・デザインを見るのが好きなのだ(CREATIVE REVIEWが唯一毎月購読している雑誌なくらいだからね)。その人のセンスも見えてこようというものではないか。作るのも好きなんだろうな(いまは、時間と体力がなくて作れないでいるのが悔やまれるのだが)。

ソーシャルネットワークサイトがつまんないのは、ビジュアル的につまんないってのもあるのかも。その点でfotologはうまくやったと思う。サイトデザイン自体はシンプルすぎるのだけれど、媒介が写真だからそれだけでその人の視点がわかるし、長くやってればその人となりも見えてくる。(例えば、「出張が多いんだな」とか・笑)

僕は前々から、SNSとはwebの再定義、再構築である、と考えている。今までwebサイトを用いて行われてきた、種々のサービスやコンテンツを、再度扱いやすく作り直したものである、と。
日記を書き、その反応を見る楽しさ。同好の者が集い、情報を交換しあう楽しさ。メールの着信に気付くと嬉しいという楽しさ。自分の好きなコンテンツをレビューする楽しさ。今ある4大ソーシャルのサービスを見ていると、大体そういうことなんじゃないのかな、って思う。
じゃあ、なんでその程度の焼き直しサービスが流行するのかっていうと、やはりyukiさんの指摘する出会い系サービスという点が前提にあり、自分の個を前に出すことが第一なこと。SNSで、プロフィールが少なかったり、写真が載ってなかったりすると、個人としてのおもしろみが見えてこないような気がする。もちろん、yukiさんの指摘するfotologはうまくやったと思う。(中略)長くやってればその人となりも見えてくる。と一緒で、その人の日記を読み続けたりしていれば、おもしろみも見えてくるかもしれない。
そして、もうひとつこの流行に思うのは、webに対する技術が無くても使えるということだ。HTMLを知らなければ、Amazonアソシエイトサービスの使い方を知らなくても、先程挙げた従来のwebで行われてきた楽しみを楽しむことができる。これは、ADSLをはじめとする高速回線や、純粋にパソコンの普及による、ネット人口の増加にマッチングしているのではないか。我々のように、強い好奇心を持つ者達にとって、HTMLやAmazonのそれを構造的に理解することは、それほど難しいことではなかったが、そうでない人達にとっては、webで情報発信作り手側に回ることの楽しさを得ることが難しかったのだ。
つまり、webのバリアフリーをしているSNSにおもしろみが感じられないのは、yukiさんが既にwebやblogで作り手の楽しみ方を会得しているからであって、平易だからこそ今一つかゆいところに手の届かないシステムに物足りないのかもしれない。
僕は僕で、やっぱり中毒ではないけど、SNSは楽しい。とりわけmixiはお気に入り。ユーザーインターフェースが、秀逸とまでは褒めないけど、4大ソーシャルの中では一番考えられていると思う。そして、僕はwebの楽しみ方やblogの扱いなどを知っている好奇心の強いユーザーだが、なんのことはない、SNSという平易なシステムのぬるま湯につかる、無精者だということだけだ。*2
(今はちょっと時間がないので、後ほどもうひとつの視点からSNSとweb再構築再定義に思うことを書き足します。)

*1:orkutとかgreeとかmixiとかキヌガサとか、諸々

*2:いや、昔っから横着者だ、と言われて育ってきましたので。親とかから