久々に世俗へ立ち戻った日。
去年までほぼ毎日梅田を歩き回ってた。職場も学校も大阪だったから。今年から職場が宝塚になって、自宅も伊丹になると、とんと梅田へ出る機会がなくなった。
今日は久しぶりに梅田へ出たのだけど、なんか急に大量の人波にもまれると、自分が田舎者になってしまったような気分。
ヨドバシカメラで、気になっていた商品群をチェック。W21Sの価格は、ヨドだとまだ少し高い。税込み2万ちょい。去年はSO505iがキャンペーンで12,800円で買えたことを考えると、キャンペーンが無い分だけ高い。うーん、考えドコロ。実機を触ってみた印象は、ちょこっと今一つ。ソフトキーが4つになったぶん、今までの直感では操作しにくい。トップメニューの十字メニューも、なんだかパッとこなかった。別に今までのメニュー構造でいいんじゃないかな。他社のアイコンタイプよりはよっぽど洗練されていると思うし。でも、これもソフトキーについても、最後は慣れかもしれない。
文字入力は、シャープ方式の数字カナ変換ができるようになったので○。従来のSOの弱点がひとつ解消されて嬉しい。POBoxも、SO505iよりは随分賢いし、なによりも、QVGAで大量の変換候補が出せるのもいいね。
前々からコンパクトデジカメが欲しいと思ってたので、それもチェック。機種選定の上で重要だったのは、
- コンパクトだからといって、機能に妥協はしないこと。
- 広角側は28mmで、開放がF2.8であること。
- マニュアルフォーカスが可能なこと。
- 画素数は400万以上であれば充分だけど、RAWに対応していること。
- スローシンクロ等、ストロボ機能が豊富なこと。
これらを踏まえると、一応スペック表上で機種選定の結果は、CanonのPowerShot S60か、フジのFinePIX F710の2つに絞られた。
実機を触って観たところ、メニュー構造が非常にこなれているのはS60。ただし、露出補正をいちいちMENUを開かないと設定できないのはマイナスポイント。その点、F710はジョグダイヤルでリアルタイムに補正ができる。この感覚は、SO505iのジョグダイヤルで露出補正するのに非常に似ている。
しかし、F710はxDピクチャーカードを採用している。S60のCFカードと比べると、メディアの値段が倍近く違うので、F710は機種選定から外すことにした。
僕は前からCanonは嫌いと言っていたんだけど、それはCanonの一眼レフに対してであって、特にレンズに絞りリングが無いことが非常に腹立たしいのだ。逆に言えばそれ以外の部分については特にどうということも思ってなくて、むしろメニュー構造とか、コンパクト機にこれだけのマニュアル機能を盛り込んだ点は、さすがカメラ屋のCanonだと思った。
あと気になっていた、松下のLUMIX FZ-20と、LC-1を弄ってみた。そもそも松下のFZシリーズは大口径レンズに超望遠が売りだったけど、FZ-20は全域F2.8で35mm換算で光学435mm相当という素晴らしいレンズ性能を持っている。カメラに詳しくない人は何がさっぱりかも知れないが、この性能は驚異的で、例えばサンニッパと呼ばれるレンズがあるのだけど、これはF2.8で300mmという性能のレンズのことを指す。主にプロ向けのもので、アマチュアではお金に余裕のある人じゃないと買えない。安くても中古で30万ぐらいするんじゃないかな。まあ、一眼レフのレンズとデジカメのレンズを比べてもはじまらないけど、FZ-20はその性能を軽く飛び越している。しかもFZ-20にはフォーカスリングと、フォーカスモードの切り替えスイッチがレンズ部分についている。一般的なAF一眼レフと同じ仕組みだ。普通の人はAFで充分かもしれないけど、僕みたいな鉄ちゃんには、置きピンという撮影方法が基本で、それにはMFが必要。それを一眼レフみたくフォーカスリングで制御できるのは、非常にありがたいことだ。というわけで、このレンズ性能とフォーカスリングだけで、FZ-20は鉄道写真仕様かとも思える仕上がり。垂涎。
一方LC-1のほうは、マニュアル一眼レフやレンジファインダー機を思わせるようなつくりが魅力なんだけども、その値段が如何せん高過ぎるので、僕の中では参考出品な感じ。とはいえ、シャッタースピードをダイヤルで選んだり、絞りを絞りリングで選んだり、果てはEVF*1で確認しながらフォーカスリングを回すという、とことんマニュアルな作りがとってもツボ。ダイヤル類のクリック感は普通のカメラに比べるととても軽いのだけど、これだけマニュアルな作りがしてあると、MFカメラでこの1年育ってきた僕には、とてもやりやすい。
新たにデジカメを買おうと改めて思い直した今日だったけど、ただどうしてもどの機種についても思ったのは、ファインダーがもう少しなんとかならないか、ということ。EVFになれなくて、EVFでマニュアルフォーカスをする変な気持ち悪さも感じたし、かといってLCD*2のほうで撮影しようとすると脇が甘くなるし、というジレンマがある。
決してEVFが悪いというわけじゃない。むしろ、EVFは露出補正の結果がリアルタイムで出るので、それはそれで非常に良いことなのだけど、逆に被写界深度*3のチェックは甘くなりがちなのだ。DSLR*4は光学ファインダーで、被写界深度も忠実に再現できるけど、光学だと露出補正の結果はリアルタイムには出せない。*5一眼レフの場合、光学ファインダーを使う場合はLCDが使えないのだけど、ミラーアップすることによってLCDでファインダー確認できるようには出来ないんだろか。そうすれば、被写界深度と露出補正が同時にはできないけど、今よりはもっと失敗なくできるようになると思うんだけどなー