K2がお亡くなりあそばされた。

前から、カメラの調子がおかしかったんである。1度ペンタックスへ見せたのだが、その時はちょうど手持ちがなく、なくなく修理をあきらめた。昨日もう一度ペンタックスへ持って行ったのだけど、もう直らないという。2ヶ月ほど前に直りかけたものが、なんで今日直らないのか不思議だったけど、id:DocSeriさんに似たペンタックスのエンジニアは「残念ですが、あきらめてください」と言った。普段は良識的な人達であるがゆえに、僕はごねる気もなく、長堀橋ペンタックスを後にした。
再び梅田へ戻ってみる。梅田へ出てくる機会のあるうちに新しくカメラを買っておかないとなかなかカメラを買えなくなると思い、第一ビルとかあの周辺の中古カメラ屋めぐりをした。結果、八尾富で黒のKXに出会う。ボディのみで13,650円税込。以前、シルバーのKXが9,800円ぐらいで見かけたから、まあ塗装料*1だと思えば、そんな値段だろう。
店員に、壊れたK2を見せつつ、下取りできないかと聞いてみたが、やっぱり値はつけられないという。1000円出せば引きとってくれるらしいが、それぐらいなら自分で持っておいたほうがいい。結局正札価格でKXを買い、レンズとストラップをつけかえて、次の用事に向かう。
特に意味はないのだけど*2阪神電車で三宮へ向かい、人を待つ。ハンズの向かいにあるスタバで、3日前に買った、町田康を少し読んだ。7時には合流できるはずだった劇団のJが、1時間ほど遅れてやってきた。既にもう1人、劇団のJが駅の西口にいるという。西口に向かう途中、Jは花屋で一輪の薔薇を買った。部屋にいつも飾るのだという。ビッチには似つかわしくない習慣だと思いつつも、KXのテストをかねて、花屋の店頭で撮影をした。
Yと合流してから3人で、焼肉屋を探したが、もういい時間になったし、どこもかしこも、金曜の夜ということで、人がいっぱい。僕達はディナー難民になりながら、色々な店を渡り歩く。結局、トルコ料理の店に落ち着くんだけど、味は今一つ。店を探す間からトルコ料理店を出るまで、延々とJがよりを戻した彼氏の話を惚気られた。これだからビッチは迷惑なんだ。
Jはいつも忙しくしている人なのだけど、それをこなせるだけのバイタリティのある人だ。ところが、昨日あったときはかなりお疲れで、彼女の部屋につくと、すぐに睡魔に襲われて、落ちるように眠った。
まだ女子高生であるYは、帰りの遅くなっていることを携帯で親に咎められた。ああ、青春だなあ、と思う。自分もそんなことがあったなあ、と思い出す。
結局、監督がやってきたのは、約束から4時間遅れた午後11時頃だった。その後、Bも合流して、寝ているJの側で、5月と8月の公演を収録したビデオを鑑賞した。
その後、次回公演についていろいろ論議を重ねたのだけど、まあ決まったことは多くなかった。その後4時ぐらいに電気を消すも、少し酒が入っているにも関わらず、なんだか眠れない。王子公園の始発が5時6分だったので、それに合わせて部屋を出た。
閑散としている、道路、街、駅のホーム。周囲はまだ群青色に染まっている。夜明けに向かって胎動を始めるこの世界。始発に身を委ねた僕は、徐々に色を変えていく空を、まんじりと眺めた。
伊丹のローソンで、スープ春雨を買い、サーバー代の支払いをLoppiで済ませた。家に帰って春雨を食べるつもりだったけど、もう睡魔は食欲を圧倒してしまい、疲れた僕は、ベッドに吸い込まれた。

*1:大概、カメラにはシルバーと黒のモデルがあるけど、黒のほうが若干高いもんである。なぜか。

*2:普段は阪急に乗るんだけど