トーカバウトマイレンズ vol.2

最初この企画で連載していこうと思った時は、手持ちのレンズやカメラを脈絡無く取り上げていこうと思っていた。が、しかし。思いのほか機材に対する思い入れと当時を思い出す懐古文になってしまったので、これはもう購入順に追っていったほうが親切なんジャマイカと思い、順番に書くことにする。
TAMRON 52B 70-210mm F4-5.6
MFの望遠レンズ。K2とM50/1.4のセットを買ってしばらくしてから、中古で買った。5000円ぐらいだったと思う。
そもそも今で言うところのネオ一眼的なデジカメを持っていたにもかかわらず、フィルム一眼を買ったのは、鉄道写真への憧憬を現実のものにしようとしたかった浅はかな企ても一因だった。

幼き頃に読んだこの本には、「鉄道写真には、一眼レフが必須。1/1000の高速シャッターが必要。望遠レンズが必要。」などとつらつら描かれており、当時進研ゼミの景品で手に入れたFUJIのBeneという今風にいうとトイカメしか持っていなかった小学生には、一眼レフという大人アイテムが必要なのだと、服の袖を咬んだ。
その時のトラウマがあったので、一眼を買った暁には望遠レンズで鉄道写真を撮りたいという欲望がふつふつと沸き上がってくるのは道理ということで、値段も手頃ですぐに飛びついたのだった。
だが、前回でも書いたが一眼使い始めは装填ミスが多く、鉄道写真の多くはその装填ミスにより失われていった。よって当時の作例はありません。ごめんお!

デジでの作例

Subway under the summer sunbeam
大阪摩天楼 #2

*ist Dで鉄道写真に挑戦した時のもの。JPEGで撮ってPhotoshopでシャープネスかけるという、今では考えられないような補正をしているので、画質は多めにみてほしい。まあ、昔のレンズメーカーの安かろう悪かろうレンズだったので、撮ってだしそのままの画像は、結構ひどかったもんです。
あ、でもK2の作例で出した人ごみ雑踏の写真は、このレンズで撮ったもの。フィルムだとまだ見れるんだけどな、デジ*1との相性は×でした。

その後

結局その後に買った広角ズームをメインで使うようになり、部屋の片隅に転がすようになる。まあ、鉄撮るにはあまりに貧相なスペックだし、それ以外の用途には全く向かないし。
今では全く使わず、そして今では部屋の片隅で埃まみれになっているはず。5000円は何だったのか? まあ、授業料ってやつですね。いろんな意味で。フィルム装填授業料でもあるし、安物買いの銭失いを知った授業料でもあるし。今思えば2本目にしてレンズ沼に入沼する素質はあったということなのかな。

*1:というか*ist D