思い出はいつも
思い出はいつも美しい。過去と言う時の流れが、嫌なしがらみを押しながし、消し去ってくれる。だから、思い出に耽る時はいつも、しばしの美しさにダイブする。
美しい、ということは、自分にとっての理想像である。だから、美しさにダイブするのは、自分の理想を追い求めるのと同じこと。気をつけないと、理想の中で、溺れてしまう。
思い出に耽るのは良くない、常に前を向いて歩こう、と言う人もいる。だけどけれどもだけれども。進むのを一度止めて、思い出を振り返ってみる。自分の足跡が、そして自分を取り巻いていた時代が環境が、その変遷を走馬灯のように写し出す。また、これからの未来も、いずれはその走馬灯の一部と化していく。
今、嫌なことがあっても、いずれは時の流れが美化してくれる。前を向いて歩くことも、忘れずに。