longing for a cup of coffee
まあ、カフェとか最近流行ってるじゃないですか。こうね、やっぱりね、ああいうのは流行りとかになってしまうと、なんか恥ずかしいね。ほら、ヨーロッパとか、例えばフランス人とかは、ひとりひとりがお気に入りのカフェを持ってるっていうのは普通のことだし。まあ、それが向こうの文化なのであって、それに憧れるのが日本文化なのかもしれませんが。なので、本来当然であることが流行りになってるっていうのは、なんかこう恥ずかしいっていうか、転じて小さな怒りになるというか、なんというか。表現しにくいんだけど、面映い。
カフェとか行くとあれですね。コーヒーとか飲むんでしょうが。スターバックスとかは思いっきりコーヒーを楽しむための店ですね。明らかに。ですが、その対極に紅茶派の人もいますよね。こう、イギリス気取りな人とか。紅茶のほうがコーヒーよりハイソサエティだと思ってる人とかいますよね。「紅茶はレモンもミルクも入れないで飲むのが通の楽しみ方なのよ、フフン」みたいな人。紅茶マニアって言うんですかねー
実はね、僕も紅茶派なんです。っていうか、紅茶しかダメなんですよ。コーヒーが苦手で。まあ、ミルクとかまぜればイケるんですが、ブラックとかダメダメで。あんなん、人が飲む飲み物じゃねー、みたいな。体が受け付けないんでありますな。特に空きっ腹とかに飲むと、例えミルク入りでも胃が痛くなったりするんです。別にね、コーヒーが体に悪いとかイイとかそういう次元の話じゃなくて。絶対的に自分のスタマックと相性が悪い、というかなんというか。
だからね、昔からコーヒーには憧れがあったんです。昔、小学生、そう、3年生ぐらいまでは知り合いの美容室へ通ってたんです。美容室。そこはちょっと山の手にあって、こう、ハイソサエティの奥様達がやってくるとこで、奥様がパーマやカラーの待ち時間にね、コーヒー出すんです。そこの店は。やっぱりね、子供ながらに憧れるわけですね。コーヒー。で、お願いするわけなんです。そこの店長は優しい(つーかサービス業なんだから当然か)かったので、薄くいれたコーヒーにたっぷりミルクを混ぜて、カラーもパーマもしない僕はカットが終わってから、精算する間にわざわざコーヒータイムを作っていただいて飲む、と。まあ、それが僕のコーヒーバージンだったわけなんですが。
やっぱねえ、コーヒー(ブラックとか)を飲めない自分っていうのは、コンプレックスなんですよ、ひとつの。ブラックで飲む人とか、掛け値無しにカッコイイじゃないですか。いやいや、価値観の問題以前に、やっぱり、カッコイイシーンの共通項というか。やっぱコーヒー(ブラック)とタバコはカッコイイの代名詞だと思うね。そんなことを知り合いに話したら、タバコがカッコイイなんて、本気で思ってるの? あんなの体壊すだけじゃん、と言われました。まあね、体壊すのは事実ですが、カッコイイカッコワルイっていうのはやはり価値観の問題でもあるし、やはり社会通念的にカッコイイと思われている側面もありますし。まあ自分はコーヒー以上に体にあわないし、肺癌になるのもごめんですから、僕は遠慮してますが。
紅茶派もコーヒー派も対立しますな。コーヒー派は我が道を行く、みたいなところがあるように思うんですが、紅茶派はどっちかっていうと敵対視する人が多いように感じる。あくまで感じるだけですが。なので、コーヒー派の人たち、僕の紅茶シーン(?)を見ても、あんまり怒らないでね。コーヒー飲みたいんだけど、飲めないだけだから。