僕とナベの関係

まあ、ナベっつっても、どこの渡辺でもないですよ。っていうかナベって呼べる程したしい渡辺君(もしくは渡辺さん)なんて友達は1人もいないし。ナベつったらあれですよ。冬の日本を象徴する国民的料理、鍋のことですよ。
まあ僕はですね、変人かもしれないですが、巷では変人ということで通ってますが、鍋が嫌いなんですな。1人鍋なら結構ですが。ええ。今日は友達とそんな話をしてたんですけど。ねえ、君んち鍋ってするの? と。うん、するよ。おまえんちしないの? と聞き返されたので、僕は嫌いだから、と答えたのです。彼は、みんなで箸突っ込むのが嫌なのか? と聞いてきたのですが。まあ僕の理由はそんなのとは全然違うのですけどね。やっぱ最初にそういう質問が来るってことは、他人と同じものをつつくのが嫌な潔癖性の人が多くて、それを鍋が嫌いな理由の筆頭なのでしょうか、と考えてみたり。
まあ、結局僕が鍋嫌いな理由っつーのは、鍋ってアレじゃないですか。鍋の中が目まぐるしく変化するじゃないですか。例え奉行に鍋の中身の行方を任せても、やはり鍋の中を気にしながら食べなければならないでしょ。自分が好きな時に取って、食べてっていう、マイペース感覚で食べてると、自分の好きなものとか、あるいは十分な量の具(腹が満たされる、って意味だぞ)が食べれないとかってあるじゃないですか。常に気を配らないと。それがね、嫌なんだよねー。食事ぐらい、自分のペースで食べたいじゃん。うん。
なんかね、日本人の間では、鍋って楽しい献立で。家族や人間同士の仲を取り持つ食事で。食卓に人間模様をもたらす食文化界の天使みたいな扱いされてますけど。まあね、たしかに人間関係とりもつのは大切ですけど、なにもそれを鍋が請け負わなくてもいいじゃないと。やっぱね、食事っていうのはリラックスして食べるもんですよ。時間に終われたり、イライラしながら食べるってのは、やっぱり消化によくねえな、と。うん。まあ、結局は僕はとことんマイノリティな人間だな、とつくづく思う今日この頃なんですけど。