宇多田を今ひとつ好きになれない理由
まあ、なんていうのかな。嫌いじゃないんですよ、宇多田の曲は。ただまあ、なんていうんですかね、声が嫌ですな。うん。
まあ、僕の場合、「あ、これ好き」っていう曲の基準って、曲のアレンジだからね。ボーカルとかメロディとか、ましてや詞の良し悪しっていうのは二の次なわけですよ。ある意味、ボーカル曲ってのは音楽じゃない、っていうか。うん。まあ極論だけれども。詞を基準で音楽選んでる人っていうのは、それは音楽を選んでるんではなくて、詩を選んでるってことだよね。音楽に感動してるんじゃなくて、詩に感動してるってこと。オーケィ?
で、宇多田の場合、歌詞抜きにしても、あの声をなんとかしてほしいわけなんです。声っつーか、歌い方? 歌番組とかで喋りっつーか、トークを聴いてると普通なのに、なんで歌い方だけあんなんなんでしょうか。
というのも、あの人ってR&Bっつーか、ソウルを歌ってるんでしょうけど、ソウルっぽくは全然聞こえないんだよね。うん。ソウルってさ、その名のとおり魂の叫びでしょ? R&BのBluesってのも、やっぱここはビバップから引用させてもらって、「ブルースってのは、どうにもならない困りごとのことを言うのさ」ってわけで。やっぱり、どうにもならない困りごとを謳うわけで。
でもね、ここが肝心なんだけど、彼女の歌い方は全然魂の叫びでもなければ、どうにもならない困りごとを歌っているわけでもないんですよ、これが。いやまあ、あくまでこれは個人的主観ですけれども。
じゃあ、どういう風に聞こえるかっていうと、なんか、鼻水まじりの泣き声に聞こえるんですよね。言葉の一音々々の伸びってあるでしょ? そこの伸ばし方が、すごく、泣き声に聞こえる。で、まあ、結果的にそれってすごく媚びてるように見えるんですよね。個人的に媚びる女ってすごく嫌い で。大体、宇多田ってそういうキャラじゃないっしょ? むしろ、インディペンデントな女性っつーか。結局はフェミニストなんでしょうが。それが結局人に媚びるような歌い方するなんて、正直吐き気がするね。ギャハハ
あとまあ、なんか声に妙なエフェクトかかってません? 軽ーくだけど。ヴォコダーじゃないっすよね? あんま声にエフェクトかけてあるのって、好きくないんですよね。あ、grannzerは好きだけど。ギターソロが終わって、サビ前のBメロブレイクで、ボーカルにかけるラジオボイスなんかはすごく好きなんですけど。ほら、小田和正とかって明らかにガンガンにコーラスかかってません? ああいうの、すごく嫌。ほんとに。リバーブとかなら許したいんだけどね。ほんとヤだ。