トーカバウトマイレンズ vol.1

唐突だけど、自分の機材について書くことにする。
書くというそれなりに客観的な行為について、機材に対する向き合い方なんかを再確認できればいいな、という程度のオナニーかもしれないし、これからそれを買おうとしている人についての1つの指針になるかもしれないし、まあそれはこれを書いて投稿ボタンを押してからわかることだけど、まあ書いてみるよ。
第1回は我が人生において、記念すべき最初の一眼レフ用レンズ、smc PENTAX M 50mm/F1.4というレンズから。
何年か前、初めて買った一眼レフK2*1と一緒に購入したもの。セットで4万ちょっとしたかな。まあ、今とあまり変わらない相場だと思う。
PENTAXにおいてMというレンズは同じ名前のカメラMシリーズ、MEやMXの時代のもので、K2より一世代後のもの。とはいえ30年ほど前のレンズであり、当然マニュアル。標準レンズということで、初めて使うと画角が狭っ! と思ったんだけど、すぐに馴染んだ。なによりF1.4の明るさとボケが楽しくてたまらなく、よくある一眼初心者にありがちな、背景ぼけぼけの写真を撮ってはよく悦に浸っていた。描写も50mmでF1.4というだけあって、さすがに安定している。被写界深度の浅ささえ問題なければ、開放でガンガン使える、という印象だった。
後に*ist Dを購入した後もこれが標準レンズとなった。既知の通り、APS-Cサイズ素子では焦点距離が換算1.5倍となり、75mm相当の画角になるものの、当時は劇団関係で人物写真を撮ることが多かったため、これまたポートレート用として手頃な画角であり、しっくり馴染んだ。後にAPS-Cサイズ版標準レンズとよく言われる35mmのレンズも買ったが、逆に広すぎて今でもあまりしっくり馴染んではいない。
MレンズはNikonで言うところの非CPUレンズに相当する。なんでもNIKONはCPU非搭載MFレンズは露出計が作動しないとかいう話を聞いたが、PENTAXのこのレンズの場合、Exifに絞り値が記録されない、TTL調光ストロボが使えないなどの制約はあるが、絞り優先的に使えるので、非常に重宝した。
これは実はもう手元にない。1年ほど前にK100Dを買った友人にあげたのだが、単焦点の良さに惚れ込んで、結構使い込んでくれているようだ。最近ゴミが出てきたとか言っていたが、タダなのでそのあたりは勘弁してほしい。

smc PENTAX M 50mm F1.4の作例

その公園のベンチには魔法がかかっている フライヤー採用カット
月夜にようこそ フライヤー採用カット
この2つは多灯ストロボ使用、ボディは*ist D絞りは多分5.6ぐらいまでいってるはず。
France_pan 6th session「洟垂れバナレ」
ボディはKX。多分開放。135判でのボケはこんな感じ。これがいわゆる悦に浸っているという写真。とはいえ舞台の照明は暗いので、開放で撮らざるを得なかったということでもあるが。
喪服を脱げ!
これは映画の撮影で。ムービーカムの後ろから撮ってこれぐらいの画角。やはりポートレートにはいい感じ。絞りは忘れたけど、2.8から4ぐらい。

*1:K20Dじゃないよ!