E-P1「タッチ&トライセミナー」に行って来ました
OLYMPUS ミラーレス一眼 E-P1 ツインレンズキット シルバー E-P1 TKIT-SLV
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: Camera
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18日16時から、大阪のタッチ&トライセミナーに行ってきました。
セミナーの内容自体は、プロジェクターを見ながら、担当者が機能の説明をしつつ、その間聴講者の間で、実機を回しながら触る、というものでした。
説明の内容は、既にウェブで発表されているものがほとんどで、プレス会見で使われたプロジェクター画面と同じです。ですので、実機操作が目当ての方は、あえてセミナーを狙う必要はないかもしれません。(余計なお世話ですが、説明してくれた担当者も人前で話しなれてないせいか、プレゼンとしてはお世辞にも上手とは言えず、みなさん結構退屈なようでした)
セミナーの内容、質疑応答、実機操作した点でのポジティブな印象、ネガティブな印象について
ポジ面
- AFの合焦が早い。コンデジ以上、ボディ内AF駆動一眼レフに勝るとも劣らない。印象としてはPanasonic G-1より早い。担当者は「家電メーカーと光学メーカーの違い」と自慢げだった。
- マウントアダプターには自信があるようす。自社以外のアダプターも(社名こそ出さなかったものの)積極的に紹介していた。
- フラッシュ外部になったのは小型化のためだが、1コマごとに感度が選べるデジカメにとっては、むしろ自然な流れとして好印象。
- 今回同時に登場した2本のレンズはどちらとも最短撮影距離は15cm。レストランなどで料理を取りたいシチュエーションには良い。
- 最高感度6400。ショールームにあった実写作例にはこの感度のものはなかったようだが、「ノイズ低減に自信がもてたので採用した」と言っていた。
- モードダイアルがフリーストップ方式。細かいことだが、使いやすさへの配慮を感じる。
- 十字キーに加え、ダイヤルが2つあり、露出補正やF値選択はコンデジにはない素早さがある。
- ボタンを押してからの画面遷移などはそこそこ軽快。ただ、もっとも軽快だと思うRICOH CX-1には劣る印象。
- バッテリーはE-420と同型。E-420ユーザーは買い替え/買い増ししたくなる?
ネガ面
- 一眼レフよりは小さいが、コンデジよりは大きい。パンフレットやWebの商品写真だと小さく見えるが、プレス発表の写真で、女性が手にしているカットを見れば、その大きさに納得がいく。
- 14-42のレンズは、沈胴式だが、沈胴状態から撮影状態にするには、L字ロックを手動ではずす必要がある。タムロンレンズのような単純なロックスイッチではなく、やや複雑なメカニカルロックになっている。またロックスイッチを触った感触は繊細で、ここを乱雑に扱うと壊れそうな印象を受けた。担当者も実演時、このロックに少々手こずっており、人に渡して撮影してもらうときには注意が必要だろう。
- 合焦が早いと言ったが、あくまで17パンケーキと14-42ズームの2本だけの話であり、アダプター介してフォーサーズレンズを使った場合は、だいぶ遅くなるそう。
- 同じマイクロフォーサーズのパナのレンズを使っても、合焦速度は遅くなるそう。その逆も同じか。同じ規格とはいえ、AFや手ぶれ補正に関してはメーカー間で対応が異なってくるようだ(このあたりの話はうまく聞き取れなかった)
- 他メーカーのエントリーデジ一眼も同じだと思うが、動画撮影中のマニュアルフォーカスはできない。あくまでオマケと考えたほうがいい
その他
- eポートレートは、Adobe Lightroomでいうところの「明瞭度」を下げ、肌の質感をなめらかにごまかす機能。アートフィルターと同じく、RAWで撮っていれば後で設定できる機能。
- 聴講者約20名ほどのうち、4名が女性。年齢層は20代、30代、40代、50台以上が均等に、という感じ。
- あまり詳しくなさそうな女性聴講者から「ビューファインダーは何のためにあるのか」という質問があり「どうしてもファインダーで撮りたい、というお客様のためと、あとはファッション性」と担当者は答え、会場からは何名かの失笑が(←僕もその1名)
- 音声収録マイクやテクノロジーは、オリンパスのICレコーダーのそれを応用したとのこと(自信ありげ)。Voice-Trekのことだと思うけど、こんな小さなカメラにステレオマイクがどうこう言われてもなあ、しかも、外部音声入力があるわけでもないし、というのが正直な感想。
- どうでもいいが聴講者のiPhone率が以上に高かった
個人的な感想
僕はあくまで素子の大きいコンデジとしてサブ機としてSIGMA DP2と比較検討していたのですが、値段的な面からE-P1に関しては今回見送ろうと思います。ですが、E-P1のポテンシャルは僕の求めているモノ以上で、他社のエントリークラス一眼と渡り合う上でも、十分なスペックを持っていると思います。その上であの小型ですから、頭一つ抜きん出ているでしょう。そういう意味で、あの値段は十分納得いくものだと思います。
個人的にはRAWしか使わないので、アートフィルターやマルチアスペクトには興味ないのですが、トイカメやハイコントラストモノクロなど、最近の若年・女性ユーザー層にはウケの良さそうな機能を重点的にプッシュしていました。オリンパスの戦略を再確認した気がします(笑)
パソコンでの補正を極力行わず、そういう潮流の写真(笑)を撮りたい人にはイチオシのカメラではないでしょうか。