私が「これはひどい」と怒っている理由

生まれてはじめてはてブで叩かれた(ような)ので、誤解のないよう経緯をまとめておきたい

経緯

フォロワー800人の私がTwitterで書籍紹介すると何冊売れた?
まず、この記事をはてブにて発見。
要約すると、「Twitterのつぶやきで、Amazonアソシエイトへのリンクを貼ったら結構な人数が買ってくれた。短縮URLなので、アソシエイトに気づきにくかったのかもしれない」
これに対し、この記事のはてブコメページ

amatanoyo amazon Amazonアソシエイト・プログラム運営規約 第1条および第2条g目または第8条に抵触の恐れ。

id:amatanoyo氏が指摘。私はこの時点で、Amazonアソシエイトの規約に違反している可能性について知る。この時点では特に何も思わなかった。
その後、id:amatanoyo氏、氏のダイアリーに詳細を記す。
AmazonアソシエイトとTwitterと - 規約違反が云々
詳細は当該リンク先を見て頂くとして、その内容は主に、Amazonアソシエイトの規約を適宜引用し、発端記事のTabata氏が規約に違反しているかどうかを他サイトのリンクも交えながら考察し、結果的に

第2条g目はどう考えても不可避なので、これは規約違反であると断定せざるを得ない。

と断じている。
これに対し私はこの記事に対し以下のようなブクマコメントを残した。

indigoworks これはひどい Amazonと個人の契約をわざわざ外野がブログで騒ぎ立てるセンスがわからない。だまって通報するだけでいいと思うんだけど。何なの鬼の首を取ったりなの? 死ぬの?

と、多少茶化して書いたことは認める。
これに対し、後のブコメとしてid:ekken氏が私をidコールし、

ekken Amazon, affiliate, twitter こういうことを書いておいてくれると、知らずにやっていた人が通報されて垢BANされることを防げるから有益な情報だと思うけど、id:indigoworksがなんでそんなに怒っているのかわからない。

と述べられる。
私、その経緯と、言葉足らずに終わっていた拙ブコメのフォロー記事を拙ダイアリーにまとめている
↑今ここ

私は怒っているわけではない

もちろんあのような茶化したブコメを残したので、そう取られてもしかたないのだろうが、私はどちらかといえばid:amatanoyo氏の振る舞いにただ呆れているだけだ。
私はこれまでに、Amazonアソシエイトに取り立てての興味が無く、当然その規約の詳細については全く知らなかった。そういう意味では、id:amatanoyo氏の発端記事に対するブコメは新鮮であった。
ところが、amatanoyo氏は自身のダイアリーに規約を事細かに書き出し、発端記事の著者Tabata氏の規約違反を丹念に証明する行為に躍り出た。
私が腑に落ちないのは、このダイアリーに書き出された行為である。実際のところ、Tabata氏は規約に違反しているのだろう。しかし、だからどうしたというのだ。
これが法律を犯した犯罪者であるのなら、これを断罪するのは一市民として当然の権利だろう。しかし、これは、Amazonという一法人と、Tabata氏という一個人の間に結ばれた単なる契約である。少なくとも第三者が口を差し挟む余地は無いのではないか。仮にTabata氏を断罪できる立場があるとすれば、それはAmazon以外の何者でもない。もし仮にamatanoyo氏が同じアフィリエイターで、同輩の抜け駆けを歯痒く思ったのだとすれば、その気持ち分からなくもない。
ただ、発端記事のブコメやamatanoyo氏のダイアリーについたブコメを見ていると、規約違反について述べているものだけではなく、Twitterでアソシエイト利用についての意見や、そもそもTwitter自体が広告で溢れてしまうことへの懸念なども語られており、それらの方々が述べられた意見のほうが、よっぽどTwitterとアソシエイトの今後の関係について有益だと感じた。
amatanoyo氏のブコメとダイアリーは、Tabata氏の規約違反を証明することだけに終始し、平たく言えば、無粋、悪趣味の類いだと思ったのである。何なの鬼の首を取ったりなの?とは、本来Amazon規約違反の検証をすべきところを、第三者が勝手にやっている、そういう行為に対して、である。せめて、ブコメだけに止め、速やかにAmazonへ通報していれば、私はamatanoyo氏に対して、ここまでの落胆を感じなかっただろう。
なお、id:ekken氏の言う

こういうことを書いておいてくれると、知らずにやっていた人が通報されて垢BANされることを防げるから有益な情報だと思うけど

について私は全く理解ができない。知らずにやっていた人は規約を遵守しないままサービスを使用していたという時点で、まず己の浅はかさを恥じなければならないし、垢BANについては、そういう結果になっても申し開きの余地は無い。
たかがネットのサービスと思われているのかもしれないが、(ユーザーによって額の多寡はあれど)金銭のやりとりが発生する契約である。そのような甘い姿勢でこのサービスを利用している人がいるのかと思うと、本当の意味で外野たる*1私にはAmazonに対しても、アソシエイトユーザーに対しても、懐疑の念が首をもたげてくる*2

これは立派なメディアスクラム

もしこのamatanoyo氏のダイアリーが掲載される前に、AmazonがTabata氏に何らかの通報や処置を施し、そしてTabata氏も当該つぶやきやエントリを訂正したとすれば、ここまで騒ぎは大きくなっていなかったかもしれない。6月15日22:00時点で当該エントリはそのままのようだが、当該エントリには既に、はてブの耳目が集まっている。こういうネガティブな要因で多数のはてブを記録するということは、ネット上における社会的制裁と言っても差し支えないだろう*3。先ほど述べた自らの弁で言うなれば、この社会的制裁は、Tabata氏自らの浅はかさに起因するものであり、その恥は甘んじて受けなければいけないだろう。
しかし、あくまでTabata氏を断罪できる立場にあるのはAmazonだけである。ネット自警団といえど、そこは越権行為ではないだろうか。
メディアスクラムとは、昨今マスコミに投げかけられる言葉としてよく見聞きする。しかし、私はそれ以上に、この言葉をネット上に投げかけたい光景を多々目にする。今回も、そのような光景のひとつであったようだ。

*1:アソシエイトリンクを気にせずAmazonで買い物をし、アソシエイトを始めようとも思わなかった

*2:とはいえ、Amazonの無い生活は考えられないのもまた事実ではあるが

*3:もっとも、すべてのブクマがTabata氏の規約違反を直接disっているわけではないようなので、まだ救いはあるが