ゴルゴ13に思う

ナムココナミに喧嘩を売っ(たと思われる)ている、話題のゲーム、ゴルゴ13 (シンプルかつストレートなネーミングだ、、、)について一言。
サイレントスコープと違い、一発の弾丸にゲームの勝敗を任せるのは、(賛否両論あろうが)斬新だ。しかし、コナミからの訴訟を恐れたのか、コナミと違い、また、なにをトチ狂ったのか、スコープに本物を搭載しているのである。しかも、だ。ターゲットにマズル(専門用語で、銃口の事です)を向けると自動的に画面が拡大に切り替わって、スコープはただのダットサイト (これも専門用語。スコープのような形をしておりますが、レティクル、、ああっ、また墓穴を掘ってしまった。レティクルとは、スコープに写し出される十字のことです。クロスヘアなどとも言います。ダットサイトにはレティクルはなく、中心に赤い点がついています。これを敵にあわせて撃つ照準器なのですが、スコープと最も違う点は、倍率がない、つまり無倍ということです)としての意味しか果たしていないのです。
ここまで長々と前書きをしてきたけれど、一番頭に来たこと、それは、照準と着弾点がズレているということ。最初に、ゴルゴが御愛用のM16を人形ターゲット (余談だが、M16を狙撃銃に使うのには無理があると思う。5.56mm口径という、非常に軽い弾は風による影響を受けやすく、かつアサルトライフルとして開発されているので、いくらカスタムされているとはいえ、狙撃に必要なグルーピングは得られないと思う。あ、また墓穴をやってしまった。グルーピングとは、弾のばらつきのことです。ちなみに、最初にテストで撃つ人形ターゲット。人のカタチをしていて、その腹に円形のターゲットが描いてあるとはどういうことか。全く。人形のターゲットである意味が全くないではないか。)を撃つのは、その誤差を実戦前に確認せよという意味なのか???(おそらく違うだろう、、)
さらに困ったことに、どの店へ行っても同じだけズレがあればいいのだが、やっぱりそうおいしい話しはなく、匡体によって誤差はマチマチ。これまで3つの匡体を試したが、「斜左上」「左へ2mm」「右」と、かなりばらつきがある。
スコープの話しに戻るが、本物を搭載していると言えば (ナムコのページには、タスコ社製と書いてあります。タスコは、スコープのトップメーカーです)聞こえはいいけれど、精密照準器には書かせない、調整ノブがついていない!(お飾り程度につけてあるだけ。もちろん、ノブは動かない)スコープに視線を屈折させる調整機能がついていれば、零点規正 (ライフルにスコープをとりつけたとき、必ずしもマズルの向きとスコープの向きが平行であるとは言えない。そこで、何発か試射をしてみて、一番着弾の集まっているところにスコープのレティクルをあわせることを、零点規正と言う)を行い、なんとかマシなセッティングが試みられると思うのだが。
サイレントスコープが、目立ったバグもなく、いい噂しか聞かない (腰が痛いとか、クリアできないという、情けない意見は除く)だけに、ゴルゴ13に関しては非常に残念に思う。