究極のキーボード練習帳 アンサンブル強化編(ISBN:4845609606)

買いましたよ。役にたったといえば、役にたったかなぁー、って感じ。もっとも、アナログシンセとかオルガンは持ってないから、そのあたりは役に立たなかったというかなんというか。知識として吸収できたから、よしとするか。
かの有名なエリック・サティは、譜面に書かれた演奏上の注意書きが一風変わっていることで有名。例えば

  • 問いかけて
  • 思考の尖端から
  • 舌の上にのせて
  • 一瞬のあいだ、一人で

等等。僕も将来的にはこんな素敵な感覚で演奏上の注意書きを書いてみたいところ。実はこの本も、教則本という側面があるものの、実におもしろい演奏上の注意書きが盛り沢山。まずはわりとありきたりなものから

  • トップノートの動きに注目
  • ♭5とマイナー11thを半音でぶつけた響き!
  • 16フィートのドローバーを使っているので、実音は1オクターブ下
  • スピード感の出る平手打ちゴーストノート
  • プログレっぽい動き
  • ギターのリフにない音をベンドアップ
  • インド風のフィル
  • スネアのタイミングで
  • エレピでよくやる前打音
  • 音域を上げてソロを盛り上げる
  • 泣けるマイナー11th
  • たまに3連で

で、ちょっとおもしろいの

  • 弦を指でこする
  • 自信作のボイシング
  • たんだんウズウズ
  • ピアニストの本性むき出し
  • このあたりで歌手は怒っているが…
  • それでも立派に歌いきる
  • 怒りのセリフ
  • ピアニストは夢からさめて美しいエンディングへ
  • 実はただの分散和音
  • ひとつ間違うと爽やか過ぎて雰囲気ブチ壊し
  • 足つりそう
  • じたばた踏んで
  • 実はおしりで弾いている(編注:おたまじゃくしが14コ連なっている和音を指して)
  • 感極まるギター
  • さみしげな口笛
  • じわーっと入ってくるのがミソ
  • ドリアン・スケールのおいしい音
  • 半音と半音の幅は広いということを、平均律育ちのわれわれキーボディーストは感覚的に捉えにくいものだ

などなど。読んでるだけでおもしろいなぁー。実際どういう譜面でどのような解説がはいっているのかは、買って読んでみてからのお楽しみ。