ナンバーワンだかオンリーワンだかそういうくだらない話ではなく
孤高を貫くというのは生易しいことではない。しかし、孤高を貫くことを辞め、そこから降りた人を眺め下ろすと、孤高から開放され、彼彼女が楽に暮らしている様を見ることができる。裏切られた感もあるものの、お疲れ様、楽になってよかったね、と労いの気持ちも半分出てくる。
しかし、要は切ないのだ。依然孤高を貫くのか、それとも程度の低い馴れ合いに身を落とすのか。どちらが正しいわけでも間違っているわけでもないけど、高みから落ちた人は、やっぱり堕ちたという認識しかもてない。
悔しいなあ。高みから落ちるのは本望じゃないけど、苦しみから解放されるっていうのは羨望なのだ。そしてこのことをずっと根に持ち続けると、今度は恨めしくなってくる。悪循環だ。困ったものだ。